Apple認定資格って聞いたことありますか?
今回Appleが認定しているApple Device Support試験にチャレンジしてみました。
受験にあたり情報を調べたのですが、なかなか日本語での情報が見つからなかったので、
僕が受験した際の記録を残してみました。
Appleデバイスサポート試験を受験される方の参考になるような記事です。
- Apple認定資格の内容
- 受験までの流れ
- どのように勉強していったか?
Appleデバイスサポート試験について
米国Appleサイトで「Training」というサイトが掲載されています。
https://training.apple.com/
まず2つのカテゴリーに分かれており「App Developer Training」「IT Training」の2つがあります。今回は「IT Training」カテゴリーの「Apple Device Support」コースについてです。
ちなみに「IT Training」カテゴリーには4つのコースがあるのですが、試験が用意されているのは「Apple Device Support」コースと「Apple Deployment and Management」となります。
では「Apple Device Support」はどのような内容なのかというと、iPhone・iPad・Macについての基本的な知識とハードウェア・ソフトウェアに関するトラブル発生時の対応方法が体系化されており、対応知識が問われる内容となっています。
試験はオンラインかテスト会場で日本語の問題文を受験可能です。試験時間120分間で約74問ほどが出題されて、75%以上得点を取れば合格出来ます。
合格するとCredlyからデジタルバッジが発行され、リンクやバッジ画像をダウンロード出来ますので、メールの署名などに記載が可能です。
なぜ受験しようと思ったか?
今のカテゴリーに分かれる前は、限られた人のデバイス修理の為の試験で、一般人には学習する機会はありませんでした。
そのような状況でしたので、Appleデバイスの学習をしたかったけど、Appleの資格取得は諦めていたのですが、調べてみると2022年から公式にオンライン学習プラットフォームが公開されてました。
Apple日本サイトからはそのページには到達出来なかったので、日本ではなかなか知るキッカケがないはずです。
見つけた瞬間に「これはチャレンジせねば!」と学習欲が燃え上がっていくのを止めることが出来ませんでした。
試験範囲
Appleサイトにデバイスサポート試験についての試験対策ガイドがあります。日本語も選ぶことが出来るようになっています。
学習目標
- モバイルデバイス管理
- AppleAccountとiCloud
- デバイスのセットアップ、バックアップ、復元
- ユーザと認証
- ネットワーク
- プライバシーとセキュリティ
- ソフトウェア、アプリ、コンテンツの管理
- システム診断
いかがでしょう?この項目を見てニヤニヤした人はいますか?(笑)
僕はニヤニヤしてしまい「これは学んでみたい!」とページを次へ次へとめくっていきました。
今までAppleデバイスに関する事で体系的に学ぶことが無かったので、良い機会だと思いました。
勉強方法
僕が勉強した内容ですが、まずは「Apple Device Support」コース(英語)にある教材で勉強しました。
公式に日本語対応していないので、翻訳しながら進めていくと変な日本語になってしまうこともありますが、教材としてはとても良く作られており、勉強しやすかったです。
手順に従って、自分のデバイスを初期化したり、バックアップしたり、連携機能を試したりと知らないことも多数あり楽しかったです。
各コースの最後には理解度テストがあり、理解度テストで満点を取れるまでChatGPTに質問を投げかけながら疑問を解消していきました。
ある程度、教材への理解が進み自信が出来たところで、模擬試験を受けました。
有料ですが、早めに受けてみることをおすすめします。
問題の傾向を把握することが出来ますし、試験監督はいませんので内容を確認しながら解答することも可能です。
僕はしませんでしたが、問題を記録しておくのも良いかも知れません。
僕の初模擬試験結果は「合格」でした。しかし、75問の問題数に対して結果は57問正解という、ギリギリ合格レベルでした。
自分では自信がある程度あったのに、「これはやばい!」と認識が出来たのも模擬試験を受けたから。
本試験は2万円以上かかるので、無駄には出来ないというプレッシャーが半端無かったです。
まずは、コース教材をやり直しつつ、対策ガイドにあるAppleサポートサイトへのリンクをカテゴリー別に「NotebookLM」に読み込ませていきました。
問題を作成してくれるので、その問題をChatGPTに読み込ませて、選択式の問題を出してもらい理解を深めていきました。
生成AIという強力な伴走者の下で勉強していきました。
しかし、試験日前日、不安は消えません。サイトを調べてみると「Udemy」にデバイスサポート試験のコースがありクーポンを入力すれば1,500円で受講可能だったので、不安を解消するために申し込みました。
「英語のみ」と表記があったので、不安はありましたが
「翻訳すれば大丈夫だろう」
という気で受講してみましたが、翻訳の面倒くささが半端なく、なかなか問題を進めることも出来ないし、問題分も90%以上はトラブルシューティングの内容だったり、古いOSについての解説だったり、模擬試験で出ていた問題の傾向と違ったりと、3時間ほど進めてみて
「これはなんか違う気がする」
と思い、Udemyから離脱しました。
次に不安を払拭する為にサイトを漂っていると「JPNTEST」という怪しい中国系サイトにあたりました。
練習問題を見ると、まあまあ模擬試験で出ていたものと傾向が似ていたので、無料分244問に取り組んでいきました。
不安感は最終的に消えることはありませんでしたが、本試験を受験した結果、「合格」を頂きました。
デジタルバッジも無事取得出来ました。
あこがれのAppleロゴも名刺に記載出来るのではないかと期待しましたが、素材はありませんでした。Appleにも直接問い合わせみましたが、現在はダウンロード素材は用意していないとの回答でした。残念です。
受験までの流れ
- 試験ガイドを全てやる
- 理解度テストでほぼ100点をとれるようになるまでやる
- 模擬試験を受ける(有料) 31.90ドル
- 苦手分野などの復習
- 本試験を受ける(有料) 163.90ドル
- 受験は日本語でしたが、試験官は英語を選択しました。受験可能な日時が英語のほうが、土日祝日でも受験可能だったからです。
- 英語を選択すると、受験前にチャットで英語でやり取りしないといけないと思ってChatGPTとシミュレーションをして臨みましたが、実際は英語でのやり取りはなく、iPhoneで部屋4方向の写真と身分証明書写真、自分の写真をアップロードするだけでOKでした。
まとめ:合格して感じたこと
モチベーションはバク上がりでしたが、不安感が消えないまま受験をしました。
無事合格して本当に良かったです。
本試験を受けてみて思った事は、
・Udemy参考にならない(実務向け・試験向けではない)
・JPNTESTなどの試験問題サイト→非推奨
・模擬試験をすべて記録して振り返りをするのが一番!
と思いました。
試験に合格するのが目標ではありますが、目的はAppleスペシャリストになること。
学習中にこの設定はどういう意味だろう?コンソールやアクティビティモニターの使い方など、実際の現場で使える知識を得ることが多くありました。
一般的に得られる知識とは違う、トラブル対応など専門的なアップル製品に対する知識を得ることが出来るのが、このApple Device Support試験だったと思います。
それなりの受験料がかかりますが、アップル製品を深く理解したい方にはおすすめの試験です。
これからApple Device Support試験を受けようと思っている方の参考になれば嬉しいです。