完全未経験からどう学んだ?

キャリアと働き方

IT転職への準備と学習法と、僕のリアルな就職活動

20年以上勤めた会社を退職し、「無所属の自分」になった僕。

今後の仕事は何も決まっていない。
そんな状態でしたが、不思議と大きな不安はありませんでした。

むしろ「すべての責任が外れた」という開放感が、とても心地よかったんです。

今回は、そこから僕が どんなふうに次の一歩を踏み出したのか?
完全未経験の状態から、どう学び、どう動いたのか?

僕自身のリアルな体験をお話していきます。
今、転職を考えている方や「何から始めたらいいんだろう…」と迷っている方の参考になれば嬉しいです。

退職直後の開放感とリセット期間

僕が退職したのは7月31日。
翌日、8月1日はよく晴れた土曜日でした。

朝8時ごろ、自転車で家の近くの河川敷を走って、途中のコンビニでお茶を買い、河川敷の階段に腰を下ろしました。
青空を見上げながら、のんびりとお茶を飲む。

このときの「全ての責任から解放された感覚」は、今でも忘れられません。

一人の“無所属”の人間として、自由に深呼吸できた瞬間
胸いっぱいに空気を吸い込んで、「あぁ…今、すごく幸せだな」と感じました。
これからどうしよう?という不安より、開放感の方が勝っていたのが不思議でした。

その日は、家族とお出かけ。
「無職のお父さん」という立場で家族と過ごすのも新鮮で、翌週の仕事の事を考えたりすることなく楽しい時間になりました。

土日いっぱいは、家族との時間をたっぷり楽しんで、しっかりリセット。
振り返ってみると奥さんも子どもからも仕事のことについて何も聞かれる事はありませんでした。

ただ、退職日を迎える前に、今後のお金のことについての話になった時、
「当面の生活費はどうにかなるから、しばらくは大丈夫。ゆっくりと次の仕事を探すといいよ」
と奥さんが言ってくれました。

週が明けた月曜日。
子どもたちを送り出して、まずやったことは…掃除でした(笑)。

トイレや洗面台を掃除して、洗濯物を畳んで。家の中を整えながら、無職の主として、「出来ることをやらければ」という思いと少しずつ「次に向けて動き出そう」という気持ちも整っていきました。

さあ、ここから就職活動スタート!

まず確認したのは、離職票の取得について。会社で契約していた労務士さんに連絡して、郵送ではなく事務所に取りに行けるようにお願い。

「8月5日には受け取れそう」とわかり、それまでにできる準備を始めました。

次では、いよいよ転職活動の準備と学びのスタートについてお話していきます! 🚀

いよいよ動き出す。転職活動の準備

離職票の取得を待ちながら、僕が最初にやったのは 転職エージェントへの登録 でした。実は退職する前から、リベ大のYouTube動画や節約系の動画はよく見ていたんです。
その中で「転職活動ではエージェントを活用すると良い」という情報も目にしていたので、「まずは登録しておこう」と自然な流れで行動に移せました。

履歴書・職務経歴書づくり、まずはカフェで気分転換

エージェントに登録する際、必要になるのが 履歴書と職務経歴書

でも僕は、大学卒業時にちゃんと就職活動をした経験がなくて…
大学時代からバイトをして、そのまま正社員登用された経緯だったんですね。

なので「履歴書?職務経歴書?どう書けばいいんだ?」と手探り状態(笑)。

まずは 今までやってきた仕事を振り返るところからスタートしました。
幸い、会社員時代にさまざまな業務を経験していたので、棚卸しの材料はたくさんありました。

ただ、家にいると集中できなさそうだったので、気分転換も兼ねてカフェにPCを持ち込んで、職務経歴書作成に取り組みました。
そのカフェというのも実は奥さんが働いているカフェですが。。。(笑)
今振り返ると、奥さんの職場の人にも夫が無職というのがバレバレだったような気がします。

転職先の条件整理。「家から近い」は絶対優先!

職務経歴書をまとめつつ、次に考えたのは 転職先に求める条件です。

僕が一番優先したのは **「家と職場の距離」**でした。

前職では 通勤に1時間半かかっていて、帰りは20時過ぎになることも。子どもたちと一緒にご飯を食べる時間もなかなか取れず、「次はもっと家族との時間を大切にしたい」と強く思っていました。

なので、 **「自転車で通える距離」**というのが絶対条件。

年収の考え方。最初は低くてもOK、実績で取り返す!

次に考えたのは 給料面

正直なところ、 就職氷河期世代ということもあり、「採用してもらえるだけでありがたい」という気持ちがありました。

理想は前職と同水準の給料ですが、 最初は低くても仕方ないとも思っていました。「まずは実績を積んで、そこから評価してもらえばいい」という気持ちで、前向きに考えていました。

うっすらとはですが、将来性が見込める業界であれば大丈夫なはず!と思っていました。

こんなふうに、条件の整理と書類作成を進めつつ、いよいよ 応募先探しと学びの時間に入っていきます!

次では、 **「学びのスタイルと情報収集」**についてご紹介していきます 📚✨。

学びのスタイルと情報収集

実は僕、会社員時代から リベ大のYouTube動画や節約系のチャンネルをよく見ていました。

なので退職後、「これからどうやって働いていこう?」と考えたときも、自然とYouTubeで情報収集を始めていました。

まずは「IT業界ってどんな仕事があるの?」を知るところから

いろいろと条件に合いそうな会社を見ていると「IT業界に可能であれば行きたい」とは思ったものの、正直、IT業界といっても何があるのかよくわかっていなかったんです。

  • インフラ?
  • 開発?
  • Web制作?
  • パソコンの設定系?

まずはそんな基本的なところから勉強開始。

リベ大やいろんなIT系の動画を見て、**「あ、自分はこっちの仕事に興味あるかも」**という方向性を少しずつ固めていきました。

勉強はYouTubeがメイン。とにかく気軽に学んでみる

「何か本格的な勉強をしなきゃ!」と気負わずに、まずは YouTubeで気軽に見て学ぶスタイルにしました。

専門書をガチガチに読むより、動画で流れをつかんでから本やネット記事で補足する。そんな「自分に合った学び方」を意識していました。

実際、面接が決まった時に試験があると知って SPI試験の勉強もYouTube動画を活用。わかりやすくまとめてくれている動画がたくさんあったので、隙間時間にスマホで見たりして対策を進めました。

完璧を求めない。「まずやってみる」が大事

未経験だったので、**「完璧に理解しないと次に進めない」**と思っていたら、きっと動けなかったと思います。

なので意識したのは、**「わからなくても、とりあえずやってみる」**こと。
そして、「80点取れていればGOサインを出す」という事を意識していました。

学びも転職活動も、 とにかく小さな一歩を積み重ねることが大事だな、と感じました。

会社選びの軸と「ワクワク感」基準

転職活動を始めて、求人票をいろいろと見ていく中で、僕なりに 「会社選びの軸」 がはっきりしてきました。

それが、

① 家から職場までの距離感

② 仕事内容へのワクワク感

土日祝日が休み

この3つです。

家から職場までの距離感

まず絶対に優先したのが 通勤距離

前職では 通勤に1時間半かかっていたので、「次はもっと家族との時間を大切にしたい」と思っていました。

だから、自転車で通える距離というのを応募先の必須条件に。

これだけでも求人はだいぶ絞られましたが、「毎日無理なく通える距離」は、自分の 生活リズムや心の余裕にも直結すると感じていました。

仕事内容へのワクワク感

次に大事にしたのが 仕事内容への興味・ワクワク感でした。

求人票に書かれている仕事内容を読んで、

  • 自分がその会社で働くイメージが湧くか?
  • その仕事内容にワクワクできるか?

を重視していました。

土日祝日の休み

最後に優先度は低いですが、休みについての希望を持っていました。

前職では基本平日に休みがあり、土日祝日は仕事でした。当然年末年始も仕事。
ちょっと土日や祝日といった世間一般が休みになる時に、僕も休みだったらなーという憧れみたいなものです。

当然、土日が休みになると家族との時間も取りやすくなるし、色々な行事にも参加しやすくなる希望もありました。

一番は就職できることですが、もしさらに絞り込むなら土日祝日休みという条件を考えていました。

そんな中で出会ったのが、採用していただいた今のIT企業の求人です。

内容は、

  • お客様先へ伺い、パソコンの保守作業やプリンター対応

というものでした。

これを読んだとき、
あ、これは前職でやっていたパソコンのトラブル対応の経験がそのまま活かせるかもしれない」とイメージがつながったんです。

さらに、障害対応 → 原因切り分け → 解決 → 感謝される
という一連の流れが前職でも好きだった仕事のひとつ。

これ、やりたいな!」と素直に思えて、迷わず応募しました。

アピール内容も「過去の経験+マネジメント」を意識

応募時の 職務経歴書でも、

  • 過去に パソコンやネットワークトラブルに対応してきた経験
  • 年齢的に マネジメント経験もあること

をしっかり盛り込みました。

面接でも、書面に書いた内容をさらに 具体的なエピソードを交えて話すことを意識。

これが結果的に評価してもらえたのかな、と感じています。

次は 「転職活動のリアルな流れと壁」 に進めます!

転職活動のリアルな流れと壁

転職エージェントに登録して、職務経歴書も整えたところで、いよいよ応募先探しへ。

エージェント側からも「おすすめの会社を紹介します」と言われていましたが、僕自身は 「どうせ45歳という年齢が難しいし、まずは自分の希望条件(距離・仕事内容)」に合う会社を自分から探さないと思っていました。

最初は5社に応募。けれど全て不採用…

まず目標にしたのは 5社への応募

応募するというハードルを乗り越えるために、応募数の目標を設定しました。
少しでも興味があれば、とりあえず応募してみる。

職務経歴書をベースに、応募先ごとに少しずつ内容をアレンジしながら提出しました。

ただ、最初に応募した5社は…すべて不採用

45歳の壁と「何でも屋」のジレンマ

ちょうど 45歳という年齢だったこともあり、

「年齢の壁」を肌で感じる結果に。

また、これまでのキャリアは 1社で幅広くいろいろな業務をやってきたものだったので、いわば「会社内で通用する何でも屋」としてのスキルはあったのですが、「これが自分の専門性」という特色がやや薄く、企業側に響きにくかったのかなとも感じました。

その事は転職エージェントの方と面談をしていても、痛感しました。

転職エージョント登録企業との距離感

エージェントが紹介してくれるのは、大手企業の地方支社や子会社などが中心で、

僕がこれまで働いていた地方の 地元の中小企業とは少し雰囲気が違う会社が多かった印象です。
年収や休みなどの条件は満たしやすいですが、実績の無い僕自身引け目も感じていましたし、面接までのハードルが高い印象でした。

そこで、エージェントだけでなく ハローワークの求人の優先度を高めて並行して探すことにしました。

ハローワーク活用 → 面接につながったのはハローワーク経由

勤務地が近いことを重視しつつ、ハローワークで2社ほど興味を持てる会社を見つけ、紹介をお願いしました。

履歴書を送り、結果を待ちながら、引き続きエージェント経由でも応募を進めていましたが…なかなか面接段階にまでつながらず、最終的に 10社応募して面接まで進めたのは1社

その 1社が、今採用していただいたIT企業でした。

ちなみにこの企業は ハローワーク経由の応募でした。

面接前の試験と準備

面接の前には SPI試験があるとのこと。

実は、僕は大学卒業後に就職活動をしたことがなく、これが人生初のSPI試験

YouTubeでSPIの内容を調べて、動画で勉強して臨みました。

面接本番

面接では、

  • なぜ応募したのか?
  • 自分がどう会社で貢献できるのか?
  • なぜ前職を辞めたのか?

といった内容を、正直に、ありのままにお話しました。

職務経歴書をまとめる際に、自分の仕事に対する姿勢、実績などは棚卸ししていたので、その内容を質問に応じて答えていきました。

給与についての考え方も素直に伝えた

給与についても「前職と同水準は希望しているけれど、実績がないうちは低くても当然」と考えていたので、「実績が無い中で給与希望をお伝えすることは出来ないので、まずは実績を積んで、評価していただけるよう頑張りたい」と素直にお伝えしました。

面接後のスッキリ感

面接が終わったときは、とにかく **「ひとつ壁を超えた!」**というスッキリした気持ちが強かったのを覚えています。

初めての転職活動、初めてのSPI、初めての面接…。

ひとつひとつクリアしていくことで、少しずつ 「自分にもできるんだ」という自信が生まれてきました。

まずは一社面接まで経験出来たので、今回不採用になっても、次への応募に対するハードルも下がっていたので、この調子でどんどん応募していこう!と前向きな気持になっていました。

そして後日、最終面接のお知らせがあり、無事に 採用となりました。

次はラスト、「面接の壁を越えて」+まとめ・次回予告

面接の壁を越えて

今回の転職活動で、僕にとって大きな「初めて」だったのが 面接でした。

大学卒業後に就職活動をしていなかったので、**「面接ってどんな感じなんだろう?」**という不安がすごく大きかったんです。

でも、職務経歴書をまとめる作業の中で、自然と自分の棚卸しができていたおかげで面接ではスムーズに話せた部分も多かったと思います。

面接で印象に残っているのは、やっぱり 前職の退職理由についてかなり突っ込まれたこと。

でもそこも包み隠さず、

  • なぜ辞めることになったのか
  • どんな想いで次の仕事を探しているのか

を正直にお話しました。

変に飾らず、自分の言葉で話したことが結果的に良かったのかなと思っています。

ひとつの壁を超えた実感

面接が終わったあとは、とにかく 「やりきった!」というスッキリ感がありました。

不安もたくさんありましたが、**「やっぱり行動してよかった」「一歩踏み出してよかった」**と心から思えた瞬間でした。

そして数日後、最終面接への案内 → 採用決定という流れに。

「自分にもできたんだ」という自信が、ここでひとつ大きく積み上がった気がします。

まとめ 〜次回予告〜

こうして僕は、完全未経験からの転職活動を乗り越えて、新しい道に進むことができました。

ふり返ってみると、**一番大事だったのは「とにかく一歩を踏み出すこと」**だったなと思います。

情報収集 → 学び → 書類作成 → 応募 → 面接…。

やる前は不安でいっぱいでも、やってみると少しずつ前に進める。その積み重ねが、最終的にチャンスにつながりました。

もし今、

  • 「このままでいいのかな」
  • 「未経験でも転職ってできるのかな」

と迷っている方がいたら、まずは 小さな一歩を踏み出してみてほしいです。

きっとそこから 新しい景色が見えてくるはず。

✨次回は、**「転職後に感じたギャップと手応え、現場系との違い」**についてお話していきます!

異業種からIT業界に入ってみて、実際どう感じたのか?どんな違いがあったのか?
リアルな体験をお届けします! 🚀

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