仕事用に支給されたMacを、プライベートでも使う——便利だけど、その裏には「情報漏洩」や「操作ミス」によるトラブルが潜んでいます。
私も現場系のビジネスマンとして、1台のMacBookを仕事にもプライベートにも活用しています。そのなかでたどり着いた、セキュリティを保ちつつ快適に使い分ける7つのヒントをまとめてみました。
この記事を参考にすれば、Mac1台でも安心して2つの顔を使い分けられますよ!
この記事を読んでほしい人
- 仕事用Macを家でも使う人
- 1台のMacで仕事と私生活を使い分けたい人
- セキュリティを意識しながら効率的に使いたい人
- Macが好きで仕事でもMacを使いたい人
💡 この記事でわかること
- Macのセキュリティ設定の基本と応用
- 仕事とプライベートを安全に分けて使う工夫
- クラウドやブラウザ利用時の注意点と対策
① Macを社用・私用で使っても大丈夫?まず確認すべきこと
まず大前提として、会社の情報セキュリティポリシーを確認しましょう。
私用利用がNGな場合もあるため、使い方を誤ると規則違反になることも。許可されている場合でも、使用範囲やデータの扱いには注意が必要です。
② 基本のセキュリティ対策は万全に
- MacOSは常に最新版にする。
- アップデートの通知がきたら、忘れない内にすぐにするか夜間にアップデートをスケジューリングしましょう。
- Touch IDを設定して、ログイン操作をスマートかつ安全に。
- パスワードはある程度複雑にしたり、定期的に交換し有用性を高めるためにはTouchIDの設定は必須
- 複雑なパスワードと1Passwordなどの管理アプリを併用。
- ブラウザ保存は便利だけどリスク高、パスワード管理アプリの導入で二重パスワード管理が可能
- ロック画面に会社名と連絡先を表示。
- カバーを開いた時に「このmacは◯◯の所有物です。連絡先は◯◯」と登録しています。
- App Store以外からのアプリインストールは禁止。
- webサイトからの直接ダウンロードはフィッシングなどのリスクやAppleのセキュリティガイドラインを満たしていない可能性があるので、基本App Storeからが安全。
これだけでも基本のセキュリティはかなり強化されます!
③ SafariとChromeで用途を分ける
私はプライベート用にSafari、仕事用にChromeと使い分け。
履歴やCookie、ログイン状態も分かれるため、万が一の操作ミスでも安心です。
あと、私は仕事上Windows端末もあるので、有用性向上の意図でChromeにログインすることで同じ環境をWindowsとMacで同期しています。会社ではADアカウントとMicrosoft365を使用しているので、Chrome上でoutlook.comにログインして利用しています。
④ 1台2役を安全にする“使い分け”の工夫
- ブラウザだけでなく「ユーザーアカウント」を分けるのもアリ
- ユーザーアカウントを2つ作成し、ファストユーザースイッチをメニューバーに表示しておけば、ユーザー切り分けもしやすくなります。
- メールアカウントも仕事・プライベートで明確に分けよう
- 仕事メールはブラウザ上で使用、プライベート用はメールアプリで使い分けています。
- クラウド同期は必要最低限に(iCloud)
- iCloud同期はほぼ使っていません。
⑤macOS標準機能をもっと活かす!
- FileVaultでディスク全体を暗号化。
- 初期設定の流れでFileVaultは有効になっています。
- スリープやスクリーンセーバー復帰時にパスワード要求。
- 離席する際にはカバーを閉じる。使用していない時は10分でロックがかかるように。
- Apple IDと連携して万が一の再ログインも安全に。
- AppleIDと連携はしておくことで、何かのときのパスワードリセットなどが出来るように。
⑥仮想環境や別アカウントという選択肢も
- macOSのユーザーアカウントを分けることで用途ごとに環境を完全分離。
- ファストユーザースイッチで有用性も維持可能。
- Parallels Desktopなどの仮想化ソフトを使って仮想環境を作る方法も。
- 仕事環境を仮想環境で実行するのもあり。特に仕事でWindowsを使う方。
*仮想Windows環境はARM版のみなのでアプリ対応しているか要確認。
- 仕事環境を仮想環境で実行するのもあり。特に仕事でWindowsを使う方。
セキュリティ意識が高い人にはおすすめです!
⑦日常的なセキュリティ意識も忘れずに
- 公共Wi-Fiに接続しない
- 外でのネット接続はテザリングで。
- スクリーンロック時間の短縮設定
- 外での仕事をする事が多い場合は時間は短めにしておく。
- 画面スリープ後すぐにパスワードを要求に設定
- 公共の場で画面を開くことが多い場合はプライバシーフィルムを貼るのもおすすめ。
まとめ:Mac1台でも安心して使い分けられる!
会社支給のMacを活用するなら、まずはポリシーの確認と基本設定から。
そこにちょっとした運用ルールやツールを加えることで、安全性と快適さのバランスがとれたMacライフが実現できます。
色々なセキュリティ製品はありますが、「人がリスク」だからこそ、日々の小さな意識があなたの情報資産を守ってくれますよ!